星月夜 とりとめもなく 綴るなり

のんびりとひとりごと

万引き家族

こんにちは。

今日は湿気があって蒸し暑いです。雨が降りそう。

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是枝裕和監督の「万引き家族」を観ました。

耳が痛いというか、いろいろ私の核心に触れるようなことが含まれていて、是枝さんなんでそんなこと知ってるのと思いましたが偶然ですよね、もちろん。

なのでこれはブログに書けないなと思いながら観てましたが、やっぱり書いておきたいと思います。

けっこうヘビーな時間になるかも。

 

耳が痛いというのは、親の年金に頼って生活しているというところですね。

この映画でいうと樹木希林さんの年金。

私も今そういう状態なので。

その事実をきちんと考えると罪悪感と情けなさでいっぱいになってしまうので、普段はあまりじっくり向き合うのを避けているところがあるのですが、この映画を観ている間は考えざるを得なくて正直しんどかったです。

樹木さんはどうしてみんなと一緒に暮らしてるんだろうとちょっと思いました。

結局血は繋がってない人たちなんだし、一人で暮らそうと思えば暮らせただろうに。

やっぱり寂しかったからなのかな。

 

誰のセリフだったか家族について

「普通はお金で繋がっている」

とあってハッとしました。

そうとは思いたくないけどそういう側面もあるのかも。

家族にもよるとは思うけど、お金だけではないかもしれないけど、でもお金も重要な要素ではある。

生活していなきゃいけないし。

私ってお金を否定しているように思われているかもしれないですが、決してそうではないです。

お金を稼ぐって大変なことだし必要なことだと思ってます。

仕事がその人の大切な生きがいのようなものだったら理想だし。

ただお金はあくまでも手段であって目的ではないのかなと思います。

すみません、偉そうに言えた義理ではないですが。

 

サクラさんが警察の人に

「(子供がいる人のことを)うらやましかったから誘拐したの」

と言われていて、いくら警察でも言い方がひどい。

私もスーパーなどで小さい子がひとりでいるところを見かけて、その子が私に懐いてくれたりしたことがあって、その時はふーっと手をつないでどこかに行きそうになったことがあります。

まったく何の自覚もなく。

ハッと気づいて行きはしませんでしたが。

サクラさんのやったことは犯罪でやってはいけないことですが、気持ちはすごくわかる。

幸せだったんだろうなと思います。

どうしても手に入れられないものってあるんです。

 

いったい家族ってなんなんだと。

血がつながっていてもDVしたり虐待したりする家族もあり。

ほんとは他人なのに仲が良い家族もどきもあり。

「血がつながっていないと期待しないから」

「好きだから叩くというのは嘘」

というセリフもありました。

血がつながっていると甘えるのかもね。

DVしても虐待しても受け入れてくれると思うのかも。

確かにそういう家族はお金でつながってるのか。

 

あの長男の男の子が一番しっかりしてたな。

純粋で汚れていない眼を持って、行動にちゃんと移せて。

大人になると失ってしまうんでしょうか。

子供と大人の境界線ってなんなんでしょうね。

どこであきらめてしまうんだろう。

 

いろんなことを考えた2時間でした。

小さな女の子のその後が心配ですね。

子供ふたり、幸せになってほしいです。