星月夜 とりとめもなく 綴るなり

のんびりとひとりごと

実家にて思ったこと

皆さまこんにちは。お元気ですか。

めちゃ久しぶりのブログ更新です。前回は約一年前でした。なんでこんなに開いてしまったのかな。よくわからないけど、前は本を読んだり映画を観たときとかにその感想を主に書いていたようで。それもいいのですが、これからはもう少し肩の力を抜いて、日々のことを書こうかなと思います。そうするとツイッターとの使い分けが難しいのだけれど。まああまり深く考えずに書こうかなと。

何か始めたいなと単純に思ったんです。それで手始めに以前から書いていたブログを。ただの日記のようなものになりそうなので、興味のない方には退屈かもしれません。そういう方は読み飛ばしてください。今回は自分のために書いていこうと思います。

 

一昨日がん検診のために実家に一日居ました。もう自分の部屋はないし、前行った時はここは私の居場所じゃないなと思っていたのですが。昨日はお昼ご飯も晩御飯も食べさせてもらって、お風呂まで入って。とてもリラックスできました。がん検診で不安なことも話せたし、他にも他愛のない話もできたし。家に誰かがいるのも良いなあって思えました。

前とこんなに印象が違うのはなんでだろう。たぶん、前よりは家族と距離を置いて接していたからかな。距離が近すぎるとどうしても甘えてしまって不満を感じたり。でも昨日はお邪魔している居候みたいな気持ちだったし、それでいろいろ冷静に話せたし接することができて、家族の様子も観察できた。たぶんみんな少しずつ言いたいこと言わないでいたり、この人はこういう人だからってわかってて、その領域には立ち入らないようにしている。なんか家族を尊敬した。そして私ってこんなことも分かってなかったんだって自分で驚いた。家族の方がよっぽど大人だった。でも今更ながらそれが理解できて良かったと思う。たぶんこれから他の人に接するときにも役立ちそうです。皆さんはそんなの当たり前じゃんって言いそうですね。笑。

いろいろ勉強になった一日でした。

 

なぜか写真がアップできません。うーん、なんでだろう。

映画「家族ゲーム」を観て

BSPで放送してた森田芳光監督「家族ゲーム」を観ました。

ネタバレありです。

 

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1983年公開。映画館では観ておらずテレビか何かで昔一度観たはずですが、横一列のテーブルが変だなと思ったくらいでその時の記憶があまりないです。よくわからなかったんだろうな。

今回また観て、今度はすごくおもしろかったです。いろいろ考えさせられました。

細長い食卓のテーブルで家族が横一列になって食事をするのが特徴的で有名なシーンですが、お互いに向き合っていないことを表しているんでしょうね。父親は子供たちに勉強しろとは言うが、あとは母親にまかせっきり。「お父さんからも何か言ってください」と母親にお願いされても、お前の仕事だろとか忙しいとか言って逃げる。母親は母親で子供の世話や家事を懸命にやってはいるが、子供に怒る理由がお父さんに怒られるからだし教師との面談も行きたがらなかったりする。つまり二人とも積極的に子供にかかわろうとせず親身になって子供のことを考えているようには思えない。愛情が感じられないです。親が無関心だと子供は安心して前に進めないですね。こういう家昔よくあったな。どこかで聞いたような夫婦の会話だった。

受験戦争という言葉が浮かんできました。今もそうかもしれないけど、この頃は特に学歴偏重の色が濃かった気がする。次男の茂之は中学3年生の受験生。勉強が苦手で成績もあまり良くない。長男は進学校に行っていて茂之も同じ高校に入れと親から言われている。やみくもに良い高校に入れというのは勉強が苦手な子にとってはつらいですね。茂之は鉄道が好きで、鉄道の本は丸暗記できるほどだと母親が言っています。じゃあ将来鉄道の仕事に就くことを目標にして、そのためにはどうすればいいのか考えよう、勉強しようと働きかければ前向きに勉強できそうなのにな。とにかく○○高校、○○高校と連呼する父親が頭が固くて無責任に思えた。何のために勉強するのか。とても大事な問い。

母と息子二人が眠っていて目覚めるというラストのシーン、いろんな解釈ができるようになっていてネットで感想読んでみても様々な意見がありました。今までの話は全部夢で夢から目覚めたのだとか。私もどう解釈していいのかよくわからなかったのですが、ヘリコプターが上空をうるさく旋回しているし、なんとなく不穏な感じがしました。松田優作さん演じる家庭教師のおかげもあり茂之は無事志望校に合格はできたけれど、家庭教師は去ってしまったし家族が変わった様子もない。このままじゃ前途多難だと予見しているのかなと。

偉そうに書いちゃったけど、みんな普通にやることなのに誰もが家族の作り方を教えてもらうわけじゃなくて、難しいことなんだな。私も右往左往しそうです。

 

 

 

「人間失格」を読みました。

この本について感想を書くのもいまさら感が漂うほどのとても日本では知られた小説ですね。太宰治さんの人間失格。日本で歴代売れた本の第3位だそうです。ちなみに2位は夏目漱石のこころで、1位は窓際のトットちゃん。

ネタバレありです。あと、内容が暗いので(この感想もこの小説自体も)読むときに注意してください。

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実際私も読むのは3回目くらいです。前回読んだのはもうたぶん30年位前かもなあ。前回前々回読んだ時も面白いと思いましたが、今回も面白かったし自分的には新たな感想を持つことができました。3回読んでも面白いというのはすごいことですね。

主人公の葉蔵はまあとにかく心が綺麗すぎる。だから人の欺瞞や世渡りのうまさのようなものを嫌悪するし、そして人とうまくやっていくために道化を演じている自分も許せない。私も人付き合いが苦手だし、その他いろいろ細かいところでも自分と似ているなあと思うところが結構ありました。ただ私はここまで徹底的ではないので、見ないふりをしてごまかしてなんとか生きているんだろうな。

さらっと書いてありますが、葉蔵は幼いころに下男下女に性的虐待を受けたと思われる文章があります。この前読んだ川上未映子さんの「夏物語」にも同じような経験をした善百合子が登場し「生まれてきたくなかった」と言っています。こういう経験はその後生きていきづらくする最たるものなのですね。確かに人が怖くなるだろうな。信じられなくなるだろうな。

そして葉蔵は親や家族からも深く愛された様子がない。いわゆるアダルトチルドレンなのではないかと思いました。私も自分がそうではないかと思い昔そのことに関する本をたくさん読んだことがあります。でもそういう本って、こういう人がアダルトチルドレンだとかその原因とかしか書いてなくて、ではどうすればいいのかが書いてない。それにひとりで向き合うのは結構つらいんですよね。なので読むのをやめました。

愛された経験がないから自己肯定感が持てず、自信がなくてすぐに自分を責めてしまう。読みながら「そんなことないよ。あなたは悪くない。大丈夫だよ。」と何度も言ってあげたくなりました。良い友人や先輩に恵まれなかったこともありそうですね。何もできなくても、何も持っていなくてもあなたはそのままでいいんです。生きていていいんだよってどうすれば思えるようになるんだろう。伝えられるんだろう。

私の場合はまだ不眠症などの症状はありますがだいぶん回復出来てきたように思います。例えば嫌なことを嫌だと言えるとか。葉蔵は言えないんですよね。その気持ちよくわかります。私も以前は言えなかった。でも私は今は言えるようになりました。なんでかな。よくわからないけど以前よりは強くなれてきたかなと。

始めの方にゴッホの自画像の話が出てきます。この部分は全然覚えてなかったのですが、ゴッホが好きでゴッホの映画を観たり展覧会に行ったりしているのでおおっと思いました。ゴッホは自分の中の妖怪を自画像に描いているのだと葉蔵は考えている。

最後の方まで読んで葉蔵の人生はまるでゴッホのようだと思いました。ゴッホも父親との確執があり、絵画を懸命に書くけれども全く売れず、人ともうまくつきあえずに貧困の中精神病院に入院し自殺してしまいます(この自殺説は現在は事実かどうか確実ではないようですが)。葉蔵も人間関係や仕事がうまくいかずお酒や薬で現実逃避するようになり、親に見捨てられて最後は脳病院に入れられて僻地に隔離される。葉蔵とゴッホとの違いはやはり絵という打ち込むものがあったかどうかだな。ゴッホには絵があったので幸せだったと思うと前に書きましたがそれは今も変わっていません。葉蔵にもそういうものがあったらな。私もそういうものを見つけなければ。

 

この前保坂和志さんの本を読んで、小説の違った読み方ができそうだと思いそういう読み方をしてみたのですが、そうすると中々前に進めなくなってしまったので一旦やめて普通に小説の中に入って読みました。2回目3回目でその読み方が実践できそうですが図書館で借りたのでもう返さなくてはいけなくて。買えばいいのにって話ですが。また次の機会に。

最後に「大活字本」だと字が大きくてとても読みやすくありがたかったです。最近は小さい文字が読みにくくて文庫本より単行本で読むようにしたりしているので。年齢がきて本が読みづらくなるのはつらくなるなあと思っています。

 

 

「夏物語」を読みました。

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川上未映子さんの「夏物語」を読みました。

川上さんの小説は「乳と卵」をたぶん7~8年前に、村上春樹さんとの共著「みみずくは黄昏に飛び立つ」を2~3年前に読んでいます。

以下ネタバレありです。

 

さて今回の「夏物語」。

大きく第一部と第二部に分かれていて、大まかに言うと第一部は主人公夏子のこれまでの人生についてと姉、姪との交流が描かれ、第二部はその8年後の夏子の現状と未来について、そしてAIDという子供の産み方について描かれています。

第一部はとにかく貧しくて苦労するとはどういうことか、シングルマザーの大変さ(大変さと一言で済ますのはどうかと思ったが今他に言葉が見つからないので)がテーマになっていると思いました。夏子とその姉巻子はの母は夏子が13歳くらいの時に働きづめで亡くなってしまう。残された姉妹も高校生のころから働き、巻子は緑子という娘を生んで母と同じシングルマザーとして生きている。巻子はスナックで働いてガリガリに痩せて顔も年齢より大分老けて見え、娘の緑子は反抗期。でも貧しいながらも姉妹と姪と3人、なんのかんの言いながら仲がいい。それが救いというか、それさえあれば頑張れるというか。大事なことは失ってない。そういう事が幸せってことなのかな。大阪が舞台で会話がすべて大阪弁。川上さんも大阪の方だからか漫才みたいな笑ってしまうところもあり、会話文以外は標準語なのにイントネーションを大阪弁で読んでしまってそういうのも楽しかったです。

第二部はいよいよ夏子自身の人生について。夏子は小説家を目指し東京で暮らしている。38歳独身。子供をこのまま持たないでいいのかと悩んでいる。

昔のバイト仲間の紺野さんの話が印象的だった。紺野さんの母は暴君な夫にDVを受けながら義両親の介護までした人で紺野さんはそんな母が嫌いだったのに、自分も夫がうつになり夫の両親に金銭的に面倒見てもらっていて最後は介護までするんだろう、自分も母と同じなんだと。みんな幸せそうに見えるけど、案外そういう人は多いのかもしれないと思った。

それから作家の友達の遊佐の話もおもしろかった。遊佐も離婚してシングルマザー。結婚生活について、他人との生活はそれぞれの作ってきたディテールの衝突で成り立っていてそれの緩衝財としての信頼が必要だ。それと恋愛感情と。どっちもなくなったら嫌悪しか残らないと。私は結婚したことがないので参考になったけれど、信頼ってどういうことか、どうすれば育めるのかがよくわからない。信頼できるなあって思える人と結婚するべきなの?

夏子はAIDという精子提供を受けて子供を産むことを考え始める。ただこの方法で生まれた人は自分の出自について、父親が誰かわからないということにものすごく苦しむらしいということも分かってくる。逢沢さんという男性もそのひとり。夏子は自分がどうしてそこまでして子供が欲しいのかがだんだん分からなくなってくる。

私はAIDで生まれた人の気持ちをわかるはずもないけれど、もしかして傷つけるかもしれないことを覚悟して書かせてもらうならば、もし私がそのような方法で生まれたと今知ったとしたら嬉しいかもしれないと思った。なぜならば父親が嫌いだから。母に長年DVで今でも家の中で威張って支配したがる人間だから。そういう暴力的な血が自分にも流れているのが私はすごく嫌で、だからあの人が実の父親ではないと知ったら喜ばしいと思うかもしれないと思う。私は女性で良かったとほんとに思ってる。男性だとDVって引き継がれる率が高いってDVの研究している人が言ってた。

さて善百合子という人物。この人も本当の父親がだれかわからない人でこの人の話が一番重いけど核心をついている。百合子は育ての父親に幼い時から性的虐待を受け続け、父親の知りあいの何人もからもレイプされて育つ。百合子は生まれてきたことを後悔していて、子供を産むということは親のエゴだと思っている。確かにそうかもしれないなとハッとさせられた。私も独身で子供がおらずそのことが悲しいと思うこともあった反面、先に書いたように父親の暴力を前にしたときには生まれてきたくなかったと思ったことも何度もあるので。

夏子は悩んだ末、逢沢さんの精子提供を受けて子供を産む決心をする。これを聞いた百合子の言葉が重い。「逢沢は生まれてきたことを良かったと思っているから」。この言葉につきますね、なぜ子供を産むのかという問いに対する答え。生まれてきてよかったとかって普段あまり意識していないことかもしれないけど、それが無意識に生きる原動力になっているのかもしれないな。ということは私は子供を産まなくてよかったのかな。どうかな。生まれてきたくなかったとずっと思っているわけではないし、子供を持たなかったということをもう大分乗り越えてはいるけれど。

AIDという方法がいい事なのかどうなのかは書かれていないし答えは出ないですね。でもたぶん誰の子供かという事よりは、その後どう育ったか、どう生きたかということが重要なのかなと思った。逢沢さんも育ての父親に感謝しているようだったし。

編集者で夏子に才能があるから小説を書きましょうといってくれる仙川さんが癌で亡くなってしまう。これがよくわからかなったかな。どうして死なせる必要があったのか。せっかくの理解者だったのに。AIDに反対だったからなのか。

まあでもとにかく力作で川上さんの熱量を感じました。川上さんはお子さんがいらっしゃるのにここまで子供を持つという事、産むということの意味を考え続けるのはどうしてなのかな。命というものの根源的なことを突き詰めたということなのでしょうか。

読んでいて何度も泣きました。こういう読書は久しぶりです。いろいろ考えることができたし読んでよかったです。ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

たかがTシャツ、されどTシャツ。

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村上春樹さんのエッセイ「村上T」を読みました。

 春樹さんのエッセイ久しぶりに読みました。たぶん最近はあまりエッセイを書かれてなかったのではと思うのですが。昔はよく読ませていただいていて、小説はもちろんですがエッセイもとても好きなので今回読めてすごく楽しかったです。

もう30年以上読んでるんですね、春樹さんの小説やエッセイを。この「村上T」の中で春樹さんはいろんなことを気がついたら継続しているとおっしゃっていて、そのひとつがTシャツの収集だそう。他にも例えば走る事とかジャズとかあるのかな、これは私の想像ですが。その点私は飽きっぽい性格なのか物事があまり続かないと自分で思っていてそれがコンプレックスだったりするのですが、そうだ、私にも続いているものがあった、ずっと春樹さんのエッセイや小説を読んでいるじゃないかと嬉しくなりました。なんというか自分のホームグラウンドに戻ってこれたみたいな感覚です。

雑誌にTシャツについて連載されていたものをまとめてあります。こんなに世界的に著名な作家さんでも中古屋さんで一枚1ドルとか2ドルとかのTシャツを買って着ていらっしゃる。そこが春樹さんらしいなあとも思ったしTシャツに対する何か哲学のようなものを感じました。

一口にTシャツといってもたくさんの種類があり、当たり前ですがTシャツが作られるのには理由というかコンセプトのようなものがちゃんとある。それを学べたような気がします。今までそのあたりなんとなくデザインがいいとかだけで選んでましたが、今度からはその成り立ちみたいなものも考えてTシャツ選びができそうです。

というとなんか硬い本みたいですがそんなことは決してなく、いつものように軽妙な文章でクスッと笑えて楽しく読めます。そこにふわっと文化の香りがするというか。いつも思うのですがビールやらウイスキーやら、お酒が飲みたくなりますね。

一番印象に残ったTシャツは、春樹さんもおっしゃってますが「トニー滝谷」のTシャツです。1ドルくらいで買った「トニー滝谷」とプリントされたTシャツからインスパイアされて「トニー滝谷」の小説ができたそうです。そして映画にまでなった。私は「トニー滝谷」の小説も映画も大好きなのでこのエピソードは大変興味深かったです。

それにしても春樹さん、たくさんの国を訪れていらっしゃって、今回それが一番うらやましかったですね。世界は案外せまいのかもしれないです。

次は「一人称単数」を読む予定。楽しみです。

 

「むらさきのスカートの女」を読みました。

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今村夏子さんの「むらさきのスカートの女」を読みました。

2019年上半期の芥川賞受賞作。

※ネタバレありです。

 

「わたし」がむらさきのスカートの女と友達になりたいと思い観察をするお話なのですがこの執着の仕方がすごい。もうストーカーの域です。 

私もタイトルの「むらさきのスカートの女」から連想してなんとなく素敵な特別な女の人なのかなと期待していたのですが、話が進んでいくうちになんだ普通の人だってことがわかってきて少しがっかりしたくらいなのに、この「わたし」はがっがりするどころか執着しすぎて危うく自分の人生が壊れる寸前になります。友達になりたいというには盲目的すぎる。

いったい彼女は何を望んでいたのだろう。

 

ストーカーする人って思い込みや妄想力、そのための行動力がすごいんですかね。この力をもっと他のことに使えたらな。もったいない。

 

ここまで書いて自分も一歩間違えばもしかしたらこうなる可能性もあるのかもしれないなと思った。いつも冷静でいられるとはかぎらない。私の場合はそれが内に向かうかもしれないけれど。

 

女性の多い職場独特の陰湿な感じがよく出ていますね。登場人物それぞれいいところも嫌なところもある普通の人たち。それが自然に書いてあるなあと。

ミステリーっぽいかと思いきやコミカルでもあって読みやすいです。文章の上手な人ですね。

なんとなくアガサクリスティーの「アクロイド殺人事件」を思い出しました。殺人は起こってないですが。

 

今村さん初めて読みましたが、他の作品も読んでみたくなりました。

 

 

 

 


 

大神神社に初詣に行ってきました。

元日に大神神社へ初詣に行ってきました。

 

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奈良の桜井市にあります。最寄り駅はJR万葉まほろば線三輪駅。

いつもは2両の列車が走っているのですが、お正月ともあって6両くらいの列車が来て満員でした。お正月って感じがします。

大神神社は通称「みわさん」と呼ばれていて三輪山をご神体としており日本最古の神社と言われています。私はここ何年か初詣はこちらに来ています。

観光化されすぎていないというか良い意味でソフィスティケートされていないというか、そのお陰で神聖な雰囲気がありパワースポットという感じがして好きです。元日なので混んでましたがうんざりするというほどでもなく。

 

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いつも通り健康をお願いしました。やっぱり年齢を一番感じるのは健康面ですね。あちこちだんだん悪いところが出てきました。気持ちは若いつもりでも体は順調に年を取っているんだなあと実感する今日この頃。老いるとはこういう事かと。

 

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みわさんの主祭神大物主大神という神様で出雲の大国主神と同一神なので、出雲の「因幡の白兎」の神話のうさぎの像がいらっしゃいます。「なで兎」といってなでると病気を癒してくれるとされていて、私もなでさせてもらいました。

 

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少し歩くと三島由紀夫の記念碑があります。彼も大神神社をお参りしているのですね。

 

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 みわさんの奥には狭井神社があります。

こちらには薬井戸があり、ここから湧き出る御神水は万病平癒のご利益があるとされているそうで私も毎年頂いています。

 

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もう少し行くと大美和の社展望台があり、見晴らしがすばらしいです。万葉集にもよく出てくる大和三山が一望できます。左から天の香久山、耳成山畝傍山です。大神神社の大鳥居も見えます。春だと桜が綺麗ですね。

 

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毎年参拝すると清められたような感じがします。お願い事をするというよりは、清らかな気持ちになるためにお参りするのかもしれないですね。