正倉院展に行ってきました
正倉院展を観に奈良国際博物館に行ってきました。
いやー何度行っても素晴らしいです。1300年前の宝物たち。ほけーっと口を開けて観てました。何度も「すごい」って言いそうになって困りました。
だって1300年ですよ。ものすごく繊細に装飾されているし、また保存状態がとても良く、ほとんどダメージを受けずにそのまま残っているようなものもあります。そんなに昔のものが目の前にある事がすごく不思議で、現在と過去とが混在している空間にいるような気さえしました。
東大寺を建てた聖武天皇と光明皇后が好きなんです。聖武天皇は災害や疫病が多発したため仏教に帰依し東大寺を建立し、光明皇后も病気の人や貧しい人を助けたと伝わっています。東大寺転害門の近くにあるおふたりのお墓にも行きました。森のようなものがあるだけですが。光明皇后が聖武天皇の死後聖武天皇の遺愛の品を収めたところから正倉院は始まっています。
今回椅子が展示されていたのですが、その頃は天皇や貴族しか椅子に座れなかったそうです。正倉院の宝物はそのような位の高い人の所有する美術工芸品などが収められていて「高貴な人々の暮らしがしのばれます」などと紹介されているわけですが、私がいつも感心するのはそれを作った職人さんたちの技や熱意に対してです。今でもたぶん作るのが大変そうなものを1300年前にどうやって作ったんだろう。ものすごい労力だったんだろうな。でも想像ですが自分の技を磨きながら楽しそうに作っていたような気がして、それが伝わってくるので観ていて素晴らしいと感じます。そして1300年守って保存してきたことにも驚きますね。
小さな男の子と若いお母さんの親子がいて、男の子が子供用の音声ガイドを聴きながらお母さんに一生懸命説明していて微笑ましかったです。
お土産コーナーにもたくさんグッズが売られていてすごくテンション上がりました。欲しいものばかりで困りましたがなんとか3点にしぼって買いました。私にしては散財です。ちなみについ買ってしまうファイル。香炉が描かれています。ものさしは実物もものさしでした。それからルーペになっているしおり。もうこれが必須な年齢です。便利ですね。
今年は天皇陛下御即位の年ということで、気のせいかもしれないですがいつもより豪華だったような気が。ツイッターにも書きましたが奈良と東京でまだ開催中なので興味のある方ぜひ行ってみてください。